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“お元気さん”という椅子
2011 / 11 / 27 ( Sun )
 1993年の「暮らしの手帖」に、でく工房が開発した椅子がとりあげられました。
寝たきりにならないためのイス“お元気さん”です。

暮らしの手帖

看護の研究をしている方と、作業療法士、でく工房のメンバーの協力の元に誕生しました。
座面の高さ、奥行き、ひじかけの高さが調整でき、記事の中で次のように紹介されています。

気持ちよくきちんと座れるイス、触っていると不思議に背筋がのびて気持ちがシャンとするイス、座っているうちに、そうだ、あれをしようと、何かしたくなるイス、寝ているのはもったいないという気になるイス、なにか思い立ったら、サッと立ち上がれるイス、そういうイスなのです。
お元気さん2

「暮らしの手帖」で取り上げられたこともあり、当時かなりの台数が売れたようです。
ただ残念なことに、何年も前にメーカーが製造を中止してしまいました。

ところが、年に1回か2回は“お元気さん”のことでお電話があります。
もう一台欲しいけれど 売っていませんか、セットの机はありませんか、等々。
今年も2件の問い合わせがありました。
ひとつは、都内に住む方からのお電話でした。
「母は亡くなるまでずっとこの椅子を使っていました。この椅子がなければ普通の生活、心穏やかな日々をすごせなかったと思います。ずっとお礼を伝えたかったのですが何年もたってしまいました。本当に本当に感謝しています。」というとてもうれしい内容のお電話でした。また「このような椅子は絶対に必要ですから、また作ってください。」とも言われました。
でく工房では、近い将来“お元気さん”に替わるイスを作りたいと思っています。

もうひとつはお手紙でした。83歳の方がパソコンを使って書いたお手紙です。お元気さんを使っていること、でく工房のホームページを見たこと、お元気さんに合わせた折りたたみテーブルがほしいことが書かれていました。
83歳の方がパソコンを使っていることに驚き、またお元気さんを長い間愛用してくださっていることがうれしくてこちらから電話をかけました。そしてご要望にお応えして特注の折りたたみテーブルを製作することになりました。

折りたたみ1 折りたたみ5

今も“お元気さん”は多くの方に使い続けられていると思います。
長い間ご愛用いただいていることに、こちらこそ感謝いたします。

でく工房光野会長のブログ
http://mitsunoy.jugem.jp/

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くつろぎフェスタin島田療育センター
2011 / 11 / 09 ( Wed )
 6日の日曜日に、島田療育センターさんで第2回の“くつろぎフェスタ”が開催されました。
小さな福祉機器展というものです。
国際福祉機器展などはたくさんの製品を見ることができますが、多摩地区からはなかなか遠くて行くことができない、という方のために開かれています。
“くつろぎ”と言うのにピッタリの、ゆっくりとお客様とお話しができる展示会でした。
デモ機をいくつかお持ちして座っていただきました。

まだ小さいので座位保持装置を作っていらっしゃらないというお子さまが試しに座ってみました。


島田くつろぎフェスタ2

体がすっぽり収まって、思わずみんなで「かわいい~」「かわいい~」の連発。
いろいろな資料をお持ち帰りになり、これから作る参考にしてくださるとのことでした。

他社の製品でおもしろいものがありました。
動く絨毯、という感じのものです。この上に車椅子のまま乗って、大きな赤いボタンを押すと前に進みます。離せば止まる。電動車椅子の操作はできなくても、大きなボタンに手を置くことができれば自分で動かすことができるすぐれもの。入所されている車椅子ご利用の方たちが大勢動かしていました。
展示会を見に来られた三姉妹が絨毯(?!)に乗ったところです。かわいくて思わずパチリ
島田くつろぎフェスタ3 

島田療育センターさんは今年創立50年を迎えられました。
センターご利用の方たちばかりでなく、周りに開かれた施設です。
この展示会もその考えの元開かれています。
展示会に参加させていただきありがとうございました。


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