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今日の勉強会
2017 / 11 / 11 ( Sat )
今日の講師は、理学療法士の小川順也さん。

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車椅子を利用している方が普段感じていることなどを、まとめて伝えてくれました。

車椅子を作ってもらったが、サイズが希望通りでなかった。
思ったものができなかった。
もっと提案をしてもらいたかった。
選択肢がほしい。
自分の意見をいいにくい。
これから作る車椅子の完成形をイメージできるようにしてほしい。
暮らし方や性格などを考慮したアドバイスをもらいたい。

などなど、出てきました。
小川さんが病院でセラピストとして勤務していた時をふりかえると、生活に則したリハビリをしていたか、
リアルに生活を想像してアドバイスしていたか、反省するところがあるとのこと。
そして、車椅子に乗ることが目的ではなく、生活の中で何をしたいか、そのための手段として車椅子を作る、という視点にたたなければいけない、と。
DSC_0768 (1) 


生活をリアルに想像する、というのは、なかなか難しいことです。

たとえば、「トイレで用をたす」という行為だけでも、どれだけの動作が必要か、動作を分解して考えてみましょう、と、グループに分かれて列挙してみました。
40、50とでてきました。

DSC_0770.jpg 立ち上がる動作を分解してみました。

このように「日常生活を分解する」という習慣をつけることで、何ができて何ができないか、が見えてきます。
車椅子の仕様を決めたり、またリハビリするうえで、とても重要なことだと思います、というお話しでした。



私たち工房の仕事は、お客様のご要望を形にすることです。
しかし、お客様と接するのはわずかな時間です。
この時間の中では、その方の生活はなかなか見えず、本当に必要なものを見つけることは非常に難しいのが現実です。

セラピストの方たちに、なるべく引き出しておいていただくことは、もちろん大切ですが、私たちができることは、どんな情報がほしいかを、セラピストの方やご家族に伝えることだと、再認識しました。





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